マメの予防法と対処法
私はカミーノ を歩いている間にマメが左右の足に7つできました。履き慣れた靴だったので全く想定をしてなかったのですが、優しい巡礼者たちが色々教えてくれたので予防法と対処法を書きます。
□予防法
ワセリンを塗って足をヌルッとさせておくと、足が靴の中で当たって擦れることがないのでマメができにくい。ワセリンでなくても、専用の製品もあります。私は出発前にパリでその専用の製品を探したのですが、どこの薬局にもなくて、カミーノ 中盤の小さな村の薬局で見つけました。
こちらがそれ。ワセリンのようにヌルヌルしすぎることなく、さらっとヌメッとする感じ。ニュアンスが伝えにくいですが。難点はワセリンは手で塗布するので気になりませんが、これはスティック状で直に塗るので、ややくすぐったい(!)のです。
□対処法
それでももしマメができてしまったら。針と糸を用意します。アルコールで消毒しましょう。それでマメを一回縫います(外から内側、内側から外側で穴が2つ開く)そして両側の糸が数センチずつ外に出ている状態にして一晩おきます。糸を伝ってマメの中の水分が外に綺麗に出るので、一晩経ったら糸を抜きます。そしてぺちゃんこになったマメの上からコンピートを貼ります。
コンピートというのは靴擦れ、マメに特化したキズパワーパッドみたいなもので、ヨーロッパの薬局ならどこにでも売っているくらいメジャーなもの。かかと用、指用、足の側面用などいろいろな大きさ、形があるので適宜合ったものを買うのもいいですが、万一のために持ち歩くなら3種類がセットになったものがオススメです。
コンピート製品は上の写真のスティックと同じ緑色ですが、別のメーカーでオレンジのものもあります。私は両方使いましたが、オススメはやはりコンピート。靴下や靴を履いたりして歩いても縁が剥がれにくいです。ちょっと縁がめくれた場合は粘着力が弱まった部分をハサミで切りましょう。毎日張り替える必要はありません。
私はこうやって処置したのにコンピートを貼った下にも新しくマメができたりしました。そういう時は剥がして同じ処置を繰り返すしかありません。
マメができたりして痛いと、自分だけがこんなに痛い思いして歩いてると思いがちですが、話してみると周りの人たちも色々我慢しながら歩いています。足だけじゃなくて、疲労から免疫が下がるので、扁桃腺が腫れて救急に行った、とか、唇にヘルペスができた、とか、膝が痛い、足をくじいた、アキレス腱がどうの、とか。2人以上集まれば痛いところ自慢。まるで、高齢者の多い病院の待合室みたいでした。でも、みんなそういうのを我慢して歩いていると思うと励まされました。