サンティアゴ巡礼の道をゆく

2018年5月カミーノ プリミティボ、2018年夏に北の道(イルンからビルバオ)2018年11月サンサルバドル。2019年3月北の道(ビルバオーサンタンデール)。次は何処を歩くか検討中。欧州在住。

北の道その2第3日目 

3月に歩くカミーノ 、悪くなかったです。北スペインなのに珍しく天気に恵まれたこともあるし、巡礼者が少なくてストレスフリー。アルベルゲもガラガラ。暑すぎず寒すぎず。ただ、唯一の誤算は、ラレドからサントニーニャというところまで船で渡るのですが、それが冬季休業で再開は3月8日だったのです。私たちが歩いたのは3月4日。。。しょうがないので迂回します。迂回。。。嫌な予感はしたんです。

 

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コリンドレスの港で見かけた船乗りたち。

ここで河口までわずかなトレト川を渡ります。この辺りまではよかったんです。でもこの迂回ルートが本当にわかりにくくて、分かれ道に来ても矢印がどこにもないのです。こっちかな??と思いながら進んでいたら道に迷っていました。北西に進んでいなくちゃいけないのに東寄りに進んでいたのです。どこまで戻っていいのかもわからず、次の街までグーグルマップの最短を行くことにしました。やはり公式な道でないだけあって、細かくカーブする車道の脇を歩かされました。

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距離や道よりむしろ私は相変わらず足の裏が痛みだすしLさんはマメが5個もできているとかで痛みをこらえながら歩いていました。Bさんだけが淡々と歩いていきます。

結局この車道を登って下ったところで正式ルートと合流をして、そこでLさんと少し休んだのでBさんを見失ってしまいました。

それでもLさんとお互いのペースでCastillo siete villas という村に着いて、ここから正式ルートで行くか最短ルートで行くか相談しました。正式ルートだとあと4時間はかかるとのことだったので最短ルートを選びました。またしてもアスファルトの車道。まっすぐな道でやたらと長く感じます。痛くて痛くて歩いては止まり止まっては歩きを繰り返して、時々振り向いてLさんを確認します。

そしてなんとかSan Miguel de Merueloという割と大きな村に着きました。バスも停まっているけど発車する気配なし。タクシー乗り場もあるけどタクシーの姿は見えず。こうなったら後数キロ、腹をくくって歩くしかない。Lさんと少し休んでまた歩き始めました。

ここでも最短ルートを歩きました。公式ルートは山を登るのですが、その山を迂回する街道を歩くのが最短ルート。交通量は殆どない田舎の道ですが山間の道なので景色の変化がなく目指す場所も見えずここも辛かったです。

 

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目指すグエメスという村の手前で正式ルートと合流しました。

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グエメスに着いて嬉しくて標識を写真に撮りましたが、この後めざすアルベルゲはさらに3キロ先と知って二人で半泣き。親切な人が車に乗っていいよ、と申し出てくれるいつもの妄想をしながらまた痛い痛い足で歩いていきます。ここからはほぼ一本道でアップダウンがあるので道の先までよく見えて、数百メートル先にBさんが歩いているのが見えました。大きな声を出しても聞こえない遠さ。でもその小さなBさんの姿を追いながら必死に歩きます。

アルベルゲに着いた時はヘトヘトでしたが、お水とクッキーをもらって一息つきました。この日は薄曇りでそこまで天気は悪くなかったのですがとにかく風が強くて体感温度は低く感じました。だから熱いシャワーを浴びた時、自然と笑ってしまうほど幸せでした。

ここは北の道でも有名なアルベルゲで、世界中で布教活動をした80代の神父さんが自分の故郷であるこの村で私財を投げ打って始めたアルベルゲです。夕食の前後に神父さんのお話を聞く時間が設けられていたり、その宗教色に好き嫌いはあるかもしれませんが、アルベルゲの人もボランティアの人もみんなとてもいい方達でした。

そのアルベルゲで話していて衝撃の事実が

「サントニーニャにいく船がない時は大抵みんなバスを使うよ。」

健脚Bさんは知ってて私たちには言わなかったようです。歩きたいから...。

 

次の朝撮ったものですが、アルベルゲの写真

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