晩秋のカミーノ を考える
まだ11月について考えています。
候補は3つ
第一案 北の道(ビルバオからサンタンデール)
欠点はとにかく雨が多いこと。もともと雨が多いバスクとカンタブリアでも年間を通じて一番雨が多い月は11月で、月の半分(15日)は雨が降るそうです。11月の降水量は150mm。アップダウンがきつい北の道で、道が濡れていると滑って危ないという指摘もあり。しかもこの区間は割と国道沿いを歩かされるらしく、結構不評らしい。
第二案 フランス人の道(レオンからポンフェラーダ)
超メジャーなフランス人の道の中でも中だるみのエリアをあえて歩いてみる、というのも考えましたが、フランス人の道の予備知識が全くなく、そもそも何事においてもメインストリームが苦手な私には全くそそられず。11月でも開いているアルベルゲが割とあるのは便利そうなのですが。
第三案 カミーノ サンサルバドル(レオンからオビエド)
調べれば調べるほどその難易度の高さにおののき、同時に景色の美しさに圧倒されます。もうこれはカミーノ じゃなくて本気のトレッキングです。欠点は寒いこと。この標高だと雪も降るのでは、という寒さ。ネットでの情報が少なくて、ここを11月に歩いたというブログを書いていた人にスペイン語でメッセージを送ったら
「カミーノ サンサルバドルはスペインのカミーノ のなかで一番綺麗なところです!11月は寒いけど、12月から2月に比べればまだ気象条件はいいと思います。ちゃんとしたレインウェアを用意して、事前にトレーニングしておけば難易度はそこまで難しくないと思います」
というお返事をいただきました。ありがたやー。
他にも、イギリス人の道とか、ポルトガル人の道をTuiからサンティアゴまでとかいろいろ考えたのですが、今回の縛りはパリからスペイン入りをするので、パリから直通のフライトがいい時間、いい場所にあることと、指定された日にオビエドにいなくてはならず、スペイン各地からオビエドまでの移動というのが割と面倒で時間を取られる、というので、上記の三案が最後まで残りました。
いまのところは、カミーノ サンサルバドルで考えています。ギリギリになって気象条件が悪くなったらレオンからポンフェラーダまで歩きます。ポンフェラーダからオビエドはバスが出ていて2時間半とかで着くので大丈夫。でも、条件が許せばサンサルバドルをどうしても歩きたいという気持ちでいます。
私がカミーノ を歩こうと思ったのは、山登りが大嫌いで、登らないで平坦なところを歩くだけならいくらでも歩けると変に確信したことがきっかけでした。が、起伏の激しいプリミティボと北の道を歩いてみると、息を切らしてヘロヘロになって登った先にある景色がやっぱり綺麗だったことに気がついて、サンサルバドルに惹かれているのです。一周して戻って来た感じですね。
天気ばかりはどうしようもないので、とりあえず自分にできること=トレーニングを頑張りたいと思います!私は標高2600mのところに住んでいるので、サンサルバドルの最高到達点1570mはむしろ低く思えるのですが、ぼんやり暮らしているのと、そこを登るのでは全然違いますね。