第9日 ルーゴ 〜 アス・セイサス 32km
このカミーノ の計画を立てているときに、特に根拠なくルーゴまで歩ければ最後まで歩ける気がしていました。あれはなんだったんだ。
朝起きてご飯を食べて歩き始めると、やたらと足が痛い。小指じゃなくて足の裏全体が。しかも今日は事情があって結構長く歩く日です。ちゃんとたどり着けるのか怪しいくらいでした。
ルーゴのにあるローマ橋。
反対からの眺め。奥がルーゴの街。
足は痛いけど起伏がないので、割と進めます。しかも道は私の大好きな森の道。
左側の苔生した塀とか、うっとりするほど好き。
道にいた羊。
フラフラしながら何故私が30km歩きたかったかというと、どうしても泊まってみたい宿があったから。このカミーノ プリミティボにある宿の中で一番よかった!というコメントをどこかで読んだのです。
もう最高の一言に尽きました。
経営者はイギリス人のリタイアしたご夫婦で、このお二人のホスピタリティがとにかく素晴らしいのです。その精神が宿の小さなところにも反映されています。
コーヒーをいただきながら夕ご飯のメニューを選びます。
カミーノ でないときに1週間くらいゆっくりしに来たい場所です。聞けば、この宿はこの夏で5年目とか。こういう田舎のブティックホテルみたいなものがこの地方にはなかったので初めてみたら、ガリシア地方を出ていった若い夫婦や家族が里帰りがてら親と休日を過ごす、みたいなお客さんから巡礼者まで色々来るようになったといっていました。
この日は私以外に、アメリカ人の巡礼者(フランス人の道から逸れてきた)二人とスペイン人カップルが泊まっていました。
ディナーは前菜がリエット、メインが地元の子牛のステーキ、デザートがパンナコッタと手作りの赤い実のソースでした。
美味しいものを食べれば足の痛みが引けばいいのに。