サンティアゴ巡礼の道をゆく

2018年5月カミーノ プリミティボ、2018年夏に北の道(イルンからビルバオ)2018年11月サンサルバドル。2019年3月北の道(ビルバオーサンタンデール)。次は何処を歩くか検討中。欧州在住。

北の道その2 第1日目

朝は早く目が覚めてしまいました。郵便局が開く9時半まで出発できないのに。

 

この宿では希望者に3ユーロで朝食を出してくれます。スペインでスタンダードなトスタダとコーヒー、オレンジジュースの他に包装された焼き菓子が2つ付いてきて、すぐに食べてもいいし、行動食にもなります。ありがたや。

朝ごはんを食べようとしたら、宿の陽気なおじさんが「この子もフランス語話すんだよ!」と別の部屋に泊まっていた女性を紹介してくれました。小柄で日焼けしていて親しみのわく笑顔は宿の人と流暢なスペイン語で話していたのでスペイン人だと思って「フランス語わかりますか?」と聞いたらフランス人でした。

一緒に朝ごはんを食べながらちょっと話したら、とても感じのいい人で、共通の話題もあり、あーこの人と一緒に歩きたいのに郵便局が。。。とちょっとがっかりしてしまいました。でも今日泊まる場所は同じはずなので、また後でね!といって彼女は先に行ってしまいました。

 

9時過ぎまで宿で時間を潰していたら、移民風家族がまたドラえもんを見始めるし、宿のおじさん家族と友達が朝ごはんを食べ始めるし、やっぱりカオス。人がわさわさいる割には巡礼者は4人しかいなかったみたいです。

 

宿を出る前におじさんが「otonの手前で左に行けと矢印があるけどそれを無視して右に行きなさい。近くて風景もいい。車道だけど割と安全だから」と教えてくれました。

 

郵便局では係の人が丁寧に対応してくれました。今日は土曜日で集荷がないから月曜集荷で水曜に着くから、と言ってました。大都市の郵便局は違うのでしょうか、スペインの小さな町の郵便局の人はみんな親切です。

 

それでやっと歩き始めるわけですが、時間をロスしてしまったのでとりあえずバスに乗ってLa Arenaというところまで出ることにしました。

 

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La Arenaからは遊歩道が整備されていて、天気のいい土曜日ということもあり犬を連れた人、子連れの家族などたくさんの人が散歩をしていました。木の遊歩道が終わって、一度急な階段を登り終えて見えた景色がこちら。北の道ならでは。

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そこからまた舗装された遊歩道が続いて右にはずっと海が見えます。この遊歩道は本当に気持ちよかったです。ところが、この道が終わって、宿の人が言っていた通り、オトンの手前で右に行ってからが大変でした。急な上り坂に加えて本当に車道で車が通ります。交通量が多いわけじゃないのですが、海沿いの道で急なカーブが多いので対向車が見えません。怖いんです。

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途中の見晴らしのいい場所にあるレストランのテラスで一休み。サービスは悪かったですが、景色は最高でした。

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そこからもずっと車道の脇を歩きますが、今度はどんどん下ります。カストロウルディアレスの手前から車道の脇の歩行者ゾーンを歩けるようになります。アルベルゲは町の外れなので町に付いてからもまだ歩かせられます。

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この日はカーニバルの日だったので仮装をした人があちこちにいました。

このカストロウルディアレスという町が大変可愛らしくて、海の近くの教会とお城が印象的。リゾートマンションが多いみたいなので夏は大変賑わうんでしょうね。

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町外れのアルベルゲは管理人不在でした。張り紙にあった番号に電話したら鍵のありかを教えてくれたので開けて入ります。2段ベッドが6台、一室だけの小さなアルベルゲ。すごい綺麗ではないけど不快になる程不潔でもない、というレベル。でもシャワーに熱いお湯が出て、体を休めることができるベッドがあれば充分。と、一休みしているとインターフォンがなったのでドアを開けてみると、朝のフランス人ともう一人男性が。

中に入って改めて自己紹介をすると、男性はアメリカ人の72歳(!)のBさん。フランス人はスペイン在住20年超えのLさん。

少し休んでから3人でもう一度町の方へ歩いて行きました。堤防を歩いたり、海辺に行ったあと、カフェで軽食を食べてゆっくりしました。どうして歩いてるのかとか、どこでどんな生活をしているのかとか色々話しました。

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そしてアルベルゲに戻ってそれぞれ本を読んだりブログをアップしたりしてから眠りました。