第3日目 ラ・エスピナ〜カンピエリョ 30.90km
朝になりましたが足の小指の状態は良くならず、つま先で蹴り上げながら歩くことができません。ペタペタとペンギンのように歩くのがやっと。でも歩かないことにはしょうがないんです。
アルベルゲで朝ごはんをいただきました。
何種類ものジャムやヌテラ風スプレッド、パン、マドレーヌ、果物など色々出してくれました。昨日のスペイン人3人組や、同じ宿に泊まっていたけど夕飯には来なかった例のカップル達とテーブルを囲みました。ゆっくりしか歩けないので早く出よう、と私が一番はじめにアルベルゲを後にしました。
歩き始めると間も無く森の道に入りました。左手が開けていてとてもいい景色を見ながらずっと歩くことができます。はるか遠くに雪をいただいた山脈が見えていて、あの山は何だろうとずっと考えていました。
この森の道は湧き水が出ているところが何箇所もあってそこがものすごい泥というか水たまりになっていて、避けて歩くのがとても大変でした。ここで、お友達何人かと来たというメキシコ人のマリアというマダムと会いました。英語が話せないと言ってましたがスペイン語で色々話しかけてくれて本当に素敵な人でした。
11キロほど進んだTineoという街でメキシコマダム達とはぐれてしまいました。先はまだ長いので一度この街で休憩を取りました。
何の変哲も無いカフェで何の変哲も無い朝ごはんをいただきました。スペインの人ってクロワッサンを上下半分に切って切れ目をトーストしてそこにバターとジャムをつけて食べます。半分ずつをフォークとナイフで食べる人もいれば、もう一度上下重ねてコーヒーにつけて食べる人もいます。これをバルセロナの人に言ったら驚いていたのでもしかしたら北スペイン独特の食べ方なのかもしれません。かなりのカロリーですが、美味しいです。ちなみにカフェでコーヒーと出てくるスティックシュガー、日本は4gくらいが主流ですがスペインでは7gが主流です。これが2本ついて来ます。
このTineoという街をすぎると更に道は山を登っていきます。
足は痛いのですが、とにかく歩く。止まっても痛いなら歩いたほうが早く着くから。
ここからはこの3日間で一番綺麗な景色が続きます。足の痛さと、暑さでいっぱいいっぱいでしたが。
この丘陵地帯を降りると今度は森の中の道を歩きます。そこで、例のカップルにまた会って、追い抜いたり追い抜かされたりして歩きました。森の中であまりに足が痛いので靴と靴下を脱いで休憩していたら、メキシコマダムがやって来て、大丈夫かとしきりに心配してくれました。あと少しだから、と言われましたが、本当はあとちょっとも歩けないほど痛かったです。
森を抜けて車道を数キロ歩きました。一般の車はほとんど通らないけど、見たこともない大きなトラクターの通る道で、しかも登りで、何度も何度も止まりました。とにかく痛い。
私はカンピエロというところに泊まりましたが多くの人はその先のボレスというところまで行くようでした。でも足の状態を考えるとここでやめておいて正解でした。
私が泊まったのはこちら。
個室でした。多分20ユーロくらい。洗面所にアメニティもあって、とてもいい部屋でした。このアルベルゲには洗濯機、乾燥機、靴を洗う水道とか、物干し台などあってとてもきめ細かかったです。キッチンも大きくて清潔でした。道を挟んだ向かいにスーパーがあって必要なものは全て買えますが、コーヒーやマドレーヌなどの軽食はアルベルゲのキッチンで無料で食べれるようになっています。
安静にしていないので小指の痛みは引くはずもなく、どんな状態か見るのもうんざりでした。